(聞き手:田川流大)

リロコーヒーのマネージャー、セキネさん。

「元舞妓のバリスタ」「着物を着てコーヒーを淹れる人」といったイメージが先行しがちですが、昨年からは 現場から少し距離を置いた働き方に。

 

セキネさんは不思議と、未知なる境遇に身を投じることを恐れず

大きな決断は直感に従うと言います。

 

非言語的で感覚的な核の部分と、ミクロな視点でどこまでも潜る 深淵な思考力。

この対照的な2つの顔が共存しているからこそ、

リロの調整役でありながら表現者であるという

本当に「セキネユカしてます」としか言いようがない仕事をしているのでしょう。

 

人との関係に焦らず、深い信頼関係を丁寧に築きながら

「セキネユカ」の表現は刻とともに層を重ねていきます。

 


 

(第1回)マネージャーという仕事

(第2回)リロを知ることから始めた。

(第3回)堀田さんは違和感のない人

(第4回)自分をバリスタだと思ったことがない。

(第5回)セキネのお茶会

(最終回)セキネユカは表現者。

 


 

 

 

 

第2回
リロを知ることから始めた。

 

ルダイ

僕、リロに入ってびっくりしたことがあるんです。

 

セキネ

うん。

 

ルダイ

リロでは仕事上の問題、というよりは人と人の考え方のズレみたいなものが日々たくさん生じていて、

 

セキネ

うんうん。

 

ルダイ

そういう、仕事とは一見関係のない個人の感覚のズレは、本当はどのチームでも起きていることなのでしょうが、仕事と個人が切り分けられている組織ではなかなか顕在化しにくい部分だと思うんですよね。

 

セキネ

うん。

 

ルダイ

それがリロでは、日々こんなにもたくさんのズレが見えて、しかもそれらに一つずつ向き合っていくんだ、と驚きました。

 

セキネ

うんうん(笑)

 

ルダイ

個人の問題に向き合っていくのは一見効率が悪いようにも見えるのですが、

 

セキネ

そうよね。

 

ルダイ

僕が最初に持っていた価値観とは別の価値観がリロにはあって、それを守っているんだろうなと感じました。それに、言葉でもたくさん伝えていただいています。

 

セキネ

うんうん、その部分は、そうだね。

 

 

ルダイ

リロのメンバーは個性的な人ばかりだ、とよく言われると思いますし、僕もそう思っていたのですが、それはリロという環境が個性を開花させているという側面もあるのだろうなと感じました。

 

セキネ

うーん、そうだね。それはあるかも。

 

ルダイ

ただ、ずっと前から今のマネジメント業をしていたわけではないですよね。何かきっかけがあったんですか?

 

セキネ

そうだね、私も去年の2020年3月から働き方を変えてリロの裏方に入ることになったんやけれども。

 

ルダイ

はい。

 

セキネ

最初から業務内容が決まっていたわけではなくて、やることを自分で見つけていかないといけなかった。かといって自分の中で焦るということはあまり無くて。最初はリロを知る、というところから始めたかな。

 

ルダイ

ふんふん。

 

セキネ

その為に堀田さんとよく話すようになって。リロはやっぱり堀田さんが軸となって出来上がっているから、堀田さんを知らないことには何もできないなと感じてた。

 

ルダイ

なるほど。

 

セキネ

堀田さんのこと、「なんかすごい人だな」くらいにしか思っていなかったから(笑)

 

ルダイ

ええ、そんなに距離感があったんですね。

 

セキネ

そうだね、なんで堀田さんがそういう思考になったのか、という部分に目が行くようになったのは最近のことだね。

 

ルダイ

へぇ〜。

 

セキネ

堀田さんを知れたきっかけはやっぱり「こたつ部屋」ですね。

 

ルダイ

おお〜「こたつ部屋」!なるほど。ちょっとこたつ部屋の説明を頂いてもいいですか?

 

セキネ

あ、【ホッティーのこたつ部屋】は「ホッティーとセキネユカがとあるこたつ部屋にゲストをお招きし、他愛もない会話を繰り広げる」という、思想深めのラジオとなっております。

 

ルダイ

そうなんですよね(笑)。これが…。僕はこの番組の大ファンです。

 

セキネ

気づいたら思想深めになってしまうっていう、他愛もない話(笑)

 

 

第3回「堀田さんは違和感のない人」へつづきます)

 

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