(聞き手:田川流大)
一年間のLCR勤務を経て、リロ珈琲喫茶という新天地で歩み始めたタクミくん。
試行錯誤を楽しむその性質によって築かれた膨大な知識と抽出技術は、
そのまま引き出しの多さとなり 常にお客様の期待以上のパフォーマンスを発揮します。
その凄まじい進化の速さは、タクミくんのずば抜けた行動力をしてこそ成し得ることです。
今後 喫茶のヒロナさんやサノさんに多くを学ぶことで今まで以上に人間的な幅を広げ、
唯一無二の魅力をぐんぐん伸ばしていくことでしょう。
最終回
日々、学んで気づいている。
ルダイ
喫茶ではヒロナさんやサノさんとお話しする機会が多いと思いますが、どうですか?影響は受けてます?
タクミ
影響しか受けてない(笑)
ルダイ
あはは。
タクミ
いやほんまに(笑)。一年目は一人で店を回すことが多かったからなぁ。
ルダイ
そうですよね〜。
タクミ
喫茶に来て、たくさん刺激を受けてる。
ヒロナさんは僕に人間として興味があるひとやから、「なんでなん」とすごく聞いてくれる。衝突することもあるけど、僕のことをとにかく知ろうと、掘り下げてくれる。
ルダイ
ほうほう。
タクミ
サノさんは、すっごい大人。昔の話からモノへのこだわりまで、サノさんにあらゆることを教えてもらってる。
ルダイ
なるほど。
タクミ
コーヒーに関しては二人とも僕と対等に接してくれるから、率直な意見交換ができてる。
ルダイ
うんうん。
タクミ
それに二人とも店長を経験してるからか、人をおだてて持ち上げるのが上手なんよね。
ルダイ
元店長だから?
タクミ
周りに仕事を託しつつ、その相手の気分を上げるというか。それが二人ともできるんよ。
ルダイ
タクミくんも、サノさんとヒロナさんにうまく転がされているなぁと感じることがあるんですか?(笑)
タクミ
僕は感じてないんやけど、僕が喫茶で楽しく働けて、今ここでいきいき話せてるのってきっと二人の仕業なんよね。
ルダイ
おぉー、気付かぬうちに、ですか(笑)
タクミ
本当に気づきが多い。僕はずっと「店をやりたい」という思いがあって、闇雲に全部自分でできたらいいと思ってた。焙煎も、抽出も、フードも。
ルダイ
うんうん。
タクミ
その考えだったら個人でやればいい話で、組織にいる意味がないんよね。
それに、リロってただ美味しい豆を売るだけじゃないよねっていう初歩的なところも、分かっているようで分かってなかった。
ルダイ
ほう。
タクミ
だから今は、会社の一員として動くとはどういうことか、どういう人材になればいいのか、みたいなことをちょっとずつ学んでるかな。
ルダイ
なるほどなぁ。
タクミ
自分がどこまでできるかということを、あまり後先考えずにやっちゃうんよね。よく考えて行動した方がいいんやと思うけど(笑)
ルダイ
ただ、その行動力がタクミくんの良さでもありますよね。バイタリティに溢れたタクミくんが「周りに頼る」という方法を手に入れた今、今までよりも格段に早く吸収してどんどん進んでいきそうだと思いました。お話、ありがとうございました!
(インタビューは以上です。ここまでお読みくださった皆さま、ありがとうございました!)