
第2回
ワークショップ / 伝える
ルダイ
LiLo Coffee Roasters8周年イベントでは、初となるハンドドリップワークショップを開催されます。どんな会になりそうでしょうか?
キョウスケ
参加してくれる方とゆっくり話せるかなと。やっぱりいつものLiLo Coffee Roastersで話すのとワークショップとでは、距離感が全然違うと思う。時間をたっぷり使って一緒に空間を作れそうだね。
ルダイ
LiLo Coffee Roastersは心斎橋アメリカ村のコーヒースタンドなので、常に人通りに面しています。タイミングによってはゆっくりお話するのが難しいですよね。ワークショップという切り離された空間であればコーヒーにじっくり向き合い、気兼ねなく質問することができます。
キョウスケ
うんうん。
ルダイ
先日行ったインタビューの中で、ケイタさんは「これからはコーヒーにアンテナが立つ人を増やしたい」とおっしゃっていました。ただ闇雲にスペシャルティコーヒーを拡げたいというだけではなく、「日常の景色が変わって見えるほどコーヒーの楽しさに気づく」そんな人が増えるように取り組まなければなと。
コーヒーとの出会い、気づきのインパクトが強ければ強いほどその人の人生が楽しくなるし、その人の周りにも楽しいが伝染しますよね。
キョウスケ
ほんとやね。
ルダイ
その話を聞いた上で、リロコーヒーのミッションとワークショップの形式はとっても合っているなと思いました。「コーヒーの淹れ方」を発信する時、その伝え方によって結果に大きく違いが出るんじゃないかなと思っていて。
インスタライブはいつでも誰でも気軽に見ることができ、便利なツールです。一方ワークショップは参加人数も限られ店舗に足を運んでいただく必要がありますが、参加者にじっくり直接伝えることができます。その「強い伝え方」をキョウスケさんは担っているんですね。
キョウスケ
とにかくみんなにスペシャルティコーヒーを届けようと闇雲に腕いっぱい広げているだけではなくて、ワークショップなどを通して僕たちとしっかり手を繋いでくれる人たちが増えると、どんどんその輪が広がっていくのかなと思う。LiLo Coffee Roastersの店舗も僕たちとお客さんの距離は近いけど、それとはまた違った種類の距離の近さがワークショップにはある。一生懸命伝えたいな。
ルダイ
そうですね。お店でコーヒーを飲むだけでも十分素敵ですが、自分で淹れられるようになると本当に楽しいですよね。
キョウスケ
勉強や仕事の合間、朝のゆっくりしたい時間、気分転換に珈琲を淹れようっていう選択肢を持てるようになるとすごくいいよね。
ペアリングを一度体験していれば、お菓子とコーヒーを合わせるのも楽しくなる。キャンプで淹れるコーヒーにちょっとこだわってみるのも楽しい。
ルダイ
うんうん、ワークショップのよさが今改めてわかりました。
コーヒーの美味しい淹れ方だけではなくて、コーヒーが淹れられるだけで毎日がどれだけ楽しくなるのかを伝えることが本当に重要ですね。
キョウスケ
そうだね、楽しいを伝える。
ルダイ
リロのメンバーはそれぞれ「コーヒーのここが好き」を持っていますが、誰よりも淹れることが好きなのはキョウスケさんですよね。
キョウスケ
うん、淹れることだけがとことん好きです(笑)
(第3回「リロとして / 新しい武器」 へつづきます)