2019,10,14
コーヒーが世界中で最も飲まれている飲料で、これだけのシェアがあるにもかかわらず今もこれからもなお、新しく商売としても携わろうとする人が絶えないのはもちろん理由がある。コーヒーは、その味わいを感じる時に想像力が占める割合が他のどの飲料よりも多い事がその理由だと考えている。味覚は想像力と密接していて想像力というのは、感覚としての情報量が少ない時により発揮される人間ならではの力である。仮に全く情報が無い状態でコーヒーという褐色の液体が目の前に出された時の感情を想像してみて欲しい。果たして、飲みたいと思うだろうか。赤や白や華やかな色味があるワインと比べても圧倒的に見劣りするし、様々な加工を施すことの出来る料理と比べても全く食欲を刺激されない。むしろなるべく避けたい見た目である。この見た目を補う為に様々な器を用意して何とか美味しそうに見せたり、見た目を補う為にあらゆる情報をその1杯のコーヒーに添付して想像力を増幅させている。また、コーヒー単体の魅力が少ないから他の飲食とも合わせやすく想像しやすく仕向けている。コーヒーをより深く楽しむという事は想像力をより深く発揮するということだ。だから長く好まれるし今も人を魅了し続けている。1杯のコーヒーをどう感じるかは、その人の今置かれている状況や立場スタンスや生き方まで影響する。それは、コーヒーが想像力で楽しむ飲みものであるから。だから楽しい。飽きがこない。人間ならではの嗜好品である。僕たちの様にコーヒーを提供する側の人間はあらゆる想像力をかき立てる様な提供の方法を模索していく必要があってそれは周囲の環境や時代の流れによっても刻々と変化していくものでもある。そこに楽しさもある。日々変わらぬ日常で飲むコーヒーラグビーの快進撃に湧き立つ中でのコーヒー台風で甚大な被害が出ている中でのコーヒーそれぞれ同じコーヒーでも感じ方が絶対に違う。僕たちが今出来ることは想像力がプラスに働き日々何かしらの活力に繋がる様なコーヒーを創り続けることでそのことに使命を感じている。 Read More