ある日の休憩時間、菜海さんも私と同じタイミングで休憩をとっていて、私がお昼何食べようかなと迷っていた時、菜海さんのお昼は持参していたお弁当。しばらくの間自分でお弁当を作ってもいないし、誰かにお弁当を作ってもらっていたのも遥か昔の話。

「お弁当」がとても羨ましく

「お弁当いいなぁ、自分で作ったんですか?」

と聞く私に

「ううん、今日は大好きな友だちが作ってくれたの」

と嬉しそうに話してくれる菜海さん。

「誰かのためにお弁当作るの初めてって言ってたけれども、何が入ってるかなぁ?楽しみ」

と言いながら、開けたお弁当には、たくさんの彩り豊かなおかずたちと、頑張って作ったであろう可愛らしいタコさんウインナーも入っていました。

「すごい!美味しそう」

思わず私の声も漏れてしまうくらい美味しそうなお弁当。

「本当すごいわ、このお弁当、めちゃくちゃ嬉しい。頑張って作ったって言ってたけど、本当に頑張ったって伝わる」

「全然料理した事ないって言ってたのにすごくない?この完成度」

と言いながら菜海さんは嬉しそうに写真を撮っていました。

そのお弁当を見て、菜海さんにこのお弁当を作った友だちは、きっと菜海さんのためにとっても頑張ったんだろうな、そして自分のためだけではなくて

「菜海さんにこのお弁当を食べてもらいたい」

そんな気持ちがあったからこそ、頑張る事ができたのだろうなと感じました。

「誰か喜んでくれる人がいて、その人のために何かを作る事は幸せな事」

「喜んでくれる人の顔をイメージしながら作る事、それが頑張ろうと思えるエネルギーになる」

私たちも日々お客さまをイメージし想いながら商品をお送りしています。

私たちがお送りしている商品からも、日々「頑張ろう」そんなエネルギーをお客さまが受け取ってくれていたら嬉しいです。

(書いている人:遠藤有希