2018,04,05
バリスタにとって大事なことってなんだろう。この仕事を始めたばかりのころ同僚に淹れ方を教えてもらいながらドリップコーヒーを作っていた。兎にも角にも"美味しいコーヒー"を目指すわけですが…方法が分からないんですよね。美味しいコーヒーを入れる為に良い豆、良い抽出器具ばかりにフォーカスしてた時期もあって深煎りの豆ばかりでコーヒーを淹れていた時はお湯を注いだときに豆が膨らまなかったら"この豆元気ないなぁ…"っと味の出来を豆の状態のせいにしてみたり…。そんなモヤモヤした気持ちをスカッと飛ばしてくれた言葉が"バリスタの仕事は美味しい豆で美味しいコーヒーを作るんじゃなくてどんな豆でも、どんな環境でもその豆のポテンシャルを最大に引き出すこと"恥ずかしながらハッと気が付きました。自分は何をやっているんだろう。それがバリスタの仕事なのだ。私たちはお店ではもちろん家でも、外でも、どこででもどの豆を使ったとしてもその場の環境で出来る最高のパフォーマンスをする事に意味がある。そのコーヒーで飲み手に喜んでもらえる技術が必要なのです。一流の材料と器具があったとしてそれをどう扱うかは、バリスタ次第。ぱっと集めた適当な材料と器具でどこまで豆の魅力を引き出せるのかを考えるくらいギークでいたい。だから淹れ方を研究して色んな豆の味を知って色んな器具を使う。引き出しが多ければ多いほど"美味しいコーヒー"に近づける。そんな風に日々バリスタの仕事に魅了されています。 Read More