
家でコーヒーを淹れて、自分で作ったお菓子と合わせてカメラで写真を撮る事が好きで、その時にコーヒーを淹れるカップやお菓子を盛り付けるおしゃれなお皿が欲しいなぁと思っていた時
一緒に働いている流大くんが、家で使うコップやお皿にこだわっている事を思い出しました。
「見てください、また器買っちゃいました」
「この器、お気に入りなんです」
値段を聞くと、まぁまぁ高いお値段。
我が家にあるコップやお皿は雑貨屋さんや100円均一で購入したもの、イベントでもらったものなどがほとんどで、コップやお皿にこだわった事は一度もありませんでした。
だからこそ、流大くんが高い器を買う理由がわからなかったし、何故そんなに「器」に惹かれるのかもわかりませんでした。
でも、確かに流大くんが自慢げに見せてくれた「器」はとってもおしゃれ。
何かにこだわるってカッコイイなという気持ちもあり、私も「器屋さん」に行ってみる事に。
初めて行く器屋さん、シンプルな空間の中に、無地だけれども素敵な器や今まで見た事がないような変わった形の器など、色んな種類の器が置いてありました。
値段を見てみると、大体3000円〜1万円まで、「器」を買った事がない私にとっては高い値段のものばかり。
「シンプルだけれども、どこか惹かれる」器たちを見ながら
「欲しいけれども高い、、」気持ちと戦っていました。
色んな器を見ながら悩む私を見て店員さんが声をかけてくれました。
「好きな作家さんいますか?」
「いや、、器屋さんに来たの初めてだから全然わからなくて、、高いものは結構するんですね、、」
「それぞれの器に想いがあって、作家さんによってこだわりも違う。値段だけでみるとちょっと高いのかもしれないけれども、そこに隠れている作り手の想いを感じる楽しさがそこにはあります。ちょっとしたお菓子を乗せるお皿ならこれおすすめですよ」
「同じ種類の器でも表情や個性が違う」
そう言って、器についてや、作家さんについて、器の魅力をたくさん語ってくれました。
選んでくれたお皿は、小ぶりだけれども淡い色合いで、楕円形の形がとても気に入りました。
お皿を購入し、家で実際に作ったお菓子を乗せてみる。
お皿を変えるだけで、その空間が一気におしゃれになった気がする。
買ったお皿を見ながら、店員さんが私にかけてくれた言葉を思い出しました。
「たった一枚の、ただのお皿かもしれないけど、このお皿には作り手さんが込めた想いやこのお皿が完成するまでの努力が隠れている」
いつも何かを購入する時、値段を見て、高いからやめようや、安いからこっちにしようと「価値」ではなく「値段」で物を見ていたけれども、はじめて物の価値を考えるようになった日。
買い物をする時、ただ安いや高いだけで判断するのはもったいない気がする。そこに込められた情熱やこだわって作られた想いを知る事で広がる世界がきっとそこにはある。
リロコーヒーのコーヒーにも色んな種類があって、価格帯も様々。でもどの商品にも込められたリロコーヒーのスタッフ一人一人の想いがある。
一杯のコーヒーの背景やそこに携わった人に目を向けてコーヒーを選んでみる事も楽しいかもしれません。
(書いている人:遠藤有希)