2019,02,04
趣味だったコーヒーを仕事にして早いものでもうすぐ4年と6ヶ月になる。毎日毎日コーヒー漬けで幸せな日々を過ごしまだまだ知らないことだらけのコーヒーについて勉強しまくっているわけだけれども、そういったコーヒーに関する深い知識や情報は業として携わる人は絶対に知っておいた方が良いことでも、ただ目の前の1杯を楽しみに来られているお客様にとって今は必要無いという状況ってたくさんある。例えば、LCRで今週末からリリース予定のコーヒーの品種は「パライネマ」という品種。これは人工交配種で、カネフォラ種(ロブスタ)とアラビカ種の自然交配種であるハイブリッドティモールとコスタリカ由来の単一品種 ビジャサルチを掛け合わせた人工交配種が、サルチモールという品種。このサルチモールにH361というコードが名付けられ、これが研究を重ねられコスタリカでT5296という名になり、そこからホンジュラスで厳選され、パライネマと呼ばれている。このコーヒーを、元々コーヒーが飲めなくて、でもコーヒー苦手な人でも美味しいコーヒーが飲めるって友達に勧められて、なんだか入りづらそうって思っていたけれど、勇気を振り絞ってやっと店に入ってみたという初来店のお客様に熱量爆裂で伝えたとしても、「えっ。。はぁ。。まぁ」となり、コーヒーってやっぱり難しいんだ。。私には合わないのかも。。という変なトラウマを植え付けてしまう羽目になる。僕たちの役割は、まずはコーヒーのバトンをしっかりと落とさない様に目を見て渡すことだ。バトンをしっかり渡す前から「もっとはよ走れ走れ!そんなスピードじゃダメダメ!」と言ったところで、バトンを渡せていないからそもそも失格。そんな人からバトンももらいたくないしね。ただ、どうせ走るならやっぱりうまく速く走れる方がみんな気持ちいい。業として携わる上で知っておいた方が良い情報や知識はとことん蓄えておく。その上で、その中から状況に合わせて増やしたり減らしたり組み合わせたり、時には少し加工したりしながら出し入れしていく。自分勝手なウンチクは趣味の世界ならまだしも、サービス業として提供するのは言語道断で全く人に優しくない。中途半端に知識を付けると陥りやすい状態になることなので僕たちは本当に日々その事を意識して仕事に取り組みたい。知識を付けるならとことん徹底して幅広く深く。そして、それを伝えていくにはキチンと順序を考えて。コーヒーを仕事にする上で僕には知らなければならないことはまだまだ山の様にある。それらをとことん網羅した上で、気持ちよく走りやすくなる様なバトンの渡し方が出来るように色々な方法を考えていきたい。 Read More