豆のレパートリーの多さはもちろんお客様の選択肢が幅広く多い方が楽しみが増えるという理由からですが、同時に僕たちバリスタの楽しみが増すという理由もあります。お客様の好みや気分や表情に合わせてそれぞれのその日その時思うコーヒーをオススメするのが楽しいです。もちろんその分品質管理も大変ではありますが、それも楽しさのひとつだと捉えて日々楽しみながらコーヒーを淹れています。明日はどのコーヒーを飲もうかな。そう考えながらゆっくり休んでもらえることがこの上ない喜びです。 Read More
没頭するを辞書で調べてみると、1つのことに熱中して他を顧みないこととある。そのことの良い悪いはひとまず置いておいて、自分は没頭しやすい人間だと思う。過去に麻雀に没頭した時期があり、48時間ブッ通しでやって身体がブッ壊れかけたこともある。興味があることと好きなことのスイッチが入るとあらゆることを犠牲にして没頭状態に入る。そもそも、没頭しやすい人とそうでない人がいると思っている。僕は前者だが、非常にあやうい。1つのことに熱中すると他を顧みなくなるからだ。でも、歳を重ねるごとに理性のアラームが鳴り没頭状態に入る前に踏みとどまっていると思う。要は歳を取ると没頭しづらくなる。没頭することが危ういんだからそれでいいじゃないかということなのだが、ただ、没頭することでしか得られないこともある。没頭することで新たに生み出されることもあると思う。そして何よりも没頭は、楽しい。新しいこと、楽しいことは没頭から生まれる可能性が高い。ということは、歳を取ると新しいことや楽しいことを生み出しづらくなるということでもあって、コレは非常によろしくない。かと言って無策で没頭するのはバカでエゴで周りに迷惑かけ倒す。このジレンマを克服する為に歳を取るにつれて没頭出来る環境を意識して整えていく必要がある。今、若さであれ、なんであれ、無条件で没頭出来る環境にある幸運な人は、没頭した方がいい。それはすごく恵まれていることだと後々になってきっと気づく。僕はコーヒーに没頭する。僕がコーヒーに没頭しなければ僕の仲間達はコーヒーに没頭出来ないからだ。僕の仲間達もコーヒーに没頭してもらいたいし没頭したいと思って欲しい。ただ、無策で没頭するのはバカでエゴで周りに迷惑かけ倒すので、コーヒーに没頭する環境を整えることに没頭している Read More
明日は毎週恒例パブリックカッピング。LiLo Coffee Labにて12:00-13:00まで開催しております。毎週、さまざまな豆達をご用意。LCRの豆はもちろん、サンプルビーンズやサンプルローストビーンズ。頂きものの豆などがでてくることも。基本的な手順は初めにお伝えしますが、全然かた苦しくなく、むしろ気軽に初めてカッピングされる方もどんどんお越しいただければ嬉しいです。500円だけ握りしめてお気軽にお越しくださいませ。明日は珍しい豆のサンプルなどもあります。 Read More
楽しいことをしている人を見てるのって楽しいですよね。歳を重ねるにつれて本当にそう感じる機会が多いです。自分が楽しみたいんだけれど自分が楽しむってどういうことかなと考えてみると、誰かの楽しむ姿を見ることってかなり上位にくることで、そういう事をたくさんしたいなっていつも考えています。コーヒーを楽しそうに淹れる人もたくさん見たいなあ。LiLoでコーヒーを淹れる人はみんな楽しそうです。 Read More
明日からいよいよスタート【SCAJ 2019】年に一度のコーヒーの祭典。年々規模が大きくなってきていて世界各国のコーヒーラバー達が東京ビッグサイトに集まります。僕がジャッジを務めているJHDCや各種競技会の決勝戦、様々なメーカーから新商品、新サービスもこの日からローンチするものもたくさん。僕は今回日程の都合上参加出来ませんが、SNSや当日のライブ配信などで会場の雰囲気を少しでも体感しようと思っています。日本のコーヒー熱を体感出来る貴重な機会。ぜひぜひお時間ある方は会場に足を運んでみてください。コーヒーがもっと好きになると思います。 Read More
新しい仲間に必ずまず伝えていることがある。LiLo Coffee Roastersのカウンターに立ってコーヒーを淹れる時の優先順位だ。最優先させることは、「お客様へのサービス」お客様との距離感お客様との会話お客様の観察この優先順位が、最も高いという事を必ず何度も何度も伝えている。当たり前のように感じるかもしれないがコーヒーを淹れれば淹れるほど、また、コーヒーを淹れられる様になればなるほど必ずと言っていいほど「コーヒーを淹れる」ということの優先順位を上げてきがちになる。一杯のコーヒーをより美味しく淹れる為に一杯のコーヒーを淹れている間は、そのことに集中したくなる。コーヒーを淹れている間は集中したいから最適な姿勢で淹れたいし、なるべく話しかけて欲しくない。だって、美味しいコーヒーを淹れたいから。コーヒーの事しか考えられないほどコーヒーを好きであればあるほどこういう傾向にある。コーヒーを淹れる、という事の優先順位がお客様へのサービスより上になってしまうと大抵こういう考え方になってくる。美味しいコーヒーを淹れるという自分を正当化出来る大義名分があるから、最も面白くないコーヒーパーソンになってしまっている事に気付けない。だから、優先順位を大切にして欲しいと必ず何度も伝えている。コーヒーを淹れている時も常に頭の中で考えていることはお客様との距離感のことで、コーヒー抽出中にお客様から話しかけられたら全力でその応対をする。だからと言って、コーヒーを淹れることを二の次にしろ、と言っているのではない。美味しいコーヒーを淹れることは大前提で優先順位も最も高い。ただ、考え方の転換をして欲しくて、お客様と楽しく会話をしながらでも最高のコーヒーを淹れられる様なオペレーションを考える様にする。コーヒーをずっと見ていなくてもお客様のお顔を見ながらでも美味しいコーヒーを淹れられる様にする。その為にはどうすれば良いだろうか。物の配置を見直して動きやすくすることや抽出オペレーションをシンプルにしたり、アタマで淹れずカラダで勝手にコーヒー淹れられるくらい練習して覚え込ませるなどもそう。そういう風な思考が出来るように優先順位を設定して欲しい。そう伝えている。情報が溢れまくっていて技術も目まぐるしく進化している今の時代。もはや、味がおいしいコーヒーは誰でも淹れられる。だからこそカウンターサービスの価値を高められるということでもあると思っている。 Read More