私と同じtech officerとして働いている流大くん。私と同じオンライン業務を一緒に行いながら、リロコーヒーをより前進させるために、新しい商品を開発したり、みんなの窓口として日々仕事に励んでいます。
バリスタとして働いているわけではないので、普段皆さんの目につく事は少ないかもしれませんが、リロコーヒーの縁の下の力持ちとして私たちを支えてくれている大切な仲間です。
新しい豆のリリースや、新商品が発売されるタイミングは、商品を企画、発案してくれた流大くんとみんなとの情報共有や連絡がより大切になってきます。
そんなある日。
バリスタの菜海さんが「流大〜、あれどうなってる?前に連絡した物。そろそろ出来上がってくる?」
流大くん「えっと、あ、あれですね。詳しい写真が欲しいです。」
菜海さん「え?写真送ったと思う。見てない?少し前に送ってるで」
流大くんの表情が一瞬曇って、あ、忘れてしまっているかも、、大変だ。
そんな気持ちが流大くんの顔には表れていました。
隣でお二人のやりとりを見ていて、
「誰にでも失敗はあるけれども、期限が決まっていたり、急いでいる事もある。忙しいこの時期何か流大くんをフォローしてあげる事は出来たのではないか?」
菜海さんからの視点、流大くんからの視点、私からの視点。色んな角度から今の状況を把握しようと頭をぐるぐるさせていました。
失敗は成長に繋がるけれども、一緒に頑張っている仲間が行き詰まる姿は出来たら見たくない。
確認をし忘れてしまっていた流大くんに対して菜海さんは何て言葉を返すのかな?
お二人の状況を見ていた私の方が、菜海さんの返答をちょっと力を入れて身構えて待ってしまっていました。
菜海さんから返ってきた言葉は
菜海さん「流大、忙しいもんな〜。ごめんな。忙しい時に。送った写真あった?また確認しといて!お願いします」
あれ?私はつい拍子ぬけして、良く見る漫才でツッコミの人がボケの人の返答にずっこけるみたいに、思わず私もずっこけそうになってしまった。
菜海さんの返答が返ってくる前、あんなに力を入れて身構えていた私の全身の力が一気にヒュゥ〜と抜けていった。
横にいる流大くんも、一瞬表情がポカーンからのちょっと申し訳なさそうに、にこっと笑って
「申し訳ございません!すぐに対応します!」
濁った空気が流れていたと思っていたその場が菜海さんの一言でホワワーン。ポッカポッカ暖かい空気に変わった。
同じような状況になった時に仕事の事だから全てが今回と同じようにはならないかもしれないけれども、菜海さんの返答の一言目。
「流大忙しいもんな、ごめんな」
この状況で、自分の気持ちや都合を優先せずに、先ず相手の立場に立って、相手の状況を考える事ができる事。そして責めるのでななく相手に共感して、優しい言葉をかけてあげる事ができる事。
これは菜海さんが持っている優しさだなと思いました。
みんなそれぞれ抱えている仕事や内容は違って、目標にしているゴールも人それぞれ。
でも、そのゴールに到達するために向かう道のりを決して一人で歩いているわけではなくて、横を見ればみんな一緒に歩んでいる。だからこそ、みんなを思いやる気持ちは忘れてはいけないし、みんなそれぞれ頑張っている事を忘れてはいけない。
一緒に頑張るってこういう事なのかな。
何だか心が嬉しくなった。やっぱりリロコーヒーって暖かい場所。
(書いている人:遠藤有希)