この前の休日、実家に帰りました。私の実家にはお父さんとお母さんが住んでいて、お父さんもお母さんも実はコーヒーが好き。お父さんは私がまだ実家にいた頃、自分でお湯を沸かしてコーヒーを淹れている光景を目にしていたし、お母さんはお休みの日に外に買い物に出かけて家に帰ってくる時、必ずといっていいほど手にはコーヒーを持っていました。

私が実家を出てから、帰るのはお正月やお盆といったイベントの時だけ。帰ったタイミングでお父さんお母さんの仕事が入っていてあまり一緒に時間を過ごす事ができない日が多かったような気がします。

これが、この前の休日帰った時は、お父さんとお母さん二人ともたまたまお休み。

久しぶりのこの時間を味わい、お昼ご飯を食べた後、ふとお父さんが

「コーヒー飲めるか?コーヒー屋さんで働いているんだから昔と違って飲めるようになったか」

とくすくすとニヤニヤと何だか嬉しそうに笑いながら私の顔を見てきました。

するとお母さんが

「お父さんコーヒー淹れてくれるの?コーヒー飲みたいなと思っていたから嬉しい!でもお父さん美味しく淹れる事できるの?美味しく淹れる方法知ってるの?」

どうやらお母さんはお父さんが淹れるコーヒーを飲んだ事がないらしい。

「美味しい淹れ方?わからん。自己流だ」

お父さんの言葉の返しにちょっとだけひやっとしながらも、自己流、その言葉に何故かドキドキもしました。

お父さんはお母さんの言葉に少し呆れたような顔で、コーヒーを淹れる為のドリッパーや3人分のカップを取り出す。

考えてみればお父さんが淹れたコーヒーを飲んだ事が無いかもしれない。

お父さんが淹れてくれるコーヒー。

どんな味がするのだろう?どんな風に淹れるんだろう?

美味しいかな?普段料理もしないお父さんだから、もしかしたらとんでもない味かもしれない、ちょっと怖いな。

と色んな気持ちが私の中に巡りながら、お母さんと話をしているとお母さんもお父さんが淹れてくれるコーヒーがどんな味なのか気になるみたい。

そして出来上ったコーヒー。淹れたての湯気が出ているうちに一口。

「意外と美味しい」

「意外とって何だよ」と言いながらお父さんも満更では無い様子。

お父さんが淹れてくれたコーヒーを飲んで感じた事。わかった事。

このコーヒーが美味しいのは、お父さんが初めて私に淹れてくれたコーヒーだから。

もちろんその気持ちもあるのだけれども、それ以上に感じた事。

決められたレシピではなく、お父さん自己流の淹れ方で淹れてくれたコーヒー。

その味にワクワクしたドキドキもした。その気持ちはまるで何か新しい何かを発見した時の様にちょっぴり怖い気持ちもあったけれどもキラキラとした期待の気持ちの方が大きかった。きっとその気持ちも美味しかったんだな。私はそう思いました。

もちろん決められたレシピ通りに作った料理の方が美味しい事だってあるし、自分のやり方とは違う人のレシピを見て勉強したり、決められたレールの上を歩く人生だってある。

決まった道のりでも決まっていない道のりでも、その時に感じた気持ちを楽しんだり、その時目の前にある事を100%楽しむ。そんな事が一番大事なのかなと思いました。

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