役者を志していたころ、
全くウダツが上がらず
何をやっても役をもらえず
とにかく練習練習ばかりで
その練習が何の意味があるのか
わからずもとにかく
練習ばかりしていた記憶がある。

そんな悶々とする日々の中、
ふとしたキッカケで
ある役の代役をもらえることになり、
意気揚々と初舞台へ。

初舞台の感触は非常に良く、
とにかく何より声が通って
よく響いていたと感じた。

自分が思っていたより何倍も良かったし
周囲の評価も高かった。

その代役は
カラスの鳴き声だったけれども
役の質なんか今はどうだっていい。
よくないけど。

後々考えると
日々の練習の賜物だとは思うのだが、
それよりも、そもそも
「場」
が全く違うから、
伸び代は練習の時の「場」では
図ることが出来ない。

環境や状況によって
初めて開花するものも
あるんだってことを
その時強く感じた。

カア、という声にだけど、
それと説得力とは全く因果関係は無い。

今日は早朝から
参加できるスタッフ皆で
バリスタトレーニングがあった。

当初予定していたトレーニングとは
途中から方向性が変わったけれども、
個人的にはそれもすごく良くて、
課題も見えて
それを皆で共有出来たと思っている。

今の
このタイミングで
このメンバーで
この内容のトレーニングを行ったからこそ
初めて出てくることもあって
それはこの「場」があったからこそで
そこに人と人との作用の大切さを
垣間見ることが出来た。

「場」を意識して作ることが大切。

役者時代に気付いていたのに忘れていたその事を
今日という日に思い出すことが出来て、
今日はいつも以上に気持ち良くコーヒーを
淹れられたと思う。

そんなコーヒーは
もちろん、
とびきり美味しい。