小学6年生のころ
"どうぶつの森+"が発売された。
任天堂ゲームキューブで出来る
どうぶつの森シリーズの2代目だ。

懇願のどうぶつの森を手にして
それはそれは喜んだ。

小学校は嫌いではなかったけれど
この時期ばかりは
帰りの会の時間が近づくにつれて
ウズウズしたのを今でも覚えている。

こんな幼き日の記憶が
ふと蘇ったのは
新しいコーヒーの抽出器具を手にした時だった。

ネットで見つけてずっと気になっていた
エアロプレス用の器具を
ロンドンから発送してもらった。

先日、待ちに待ったそれが手元に届き
すごくワクワクした。
丁寧に施された梱包をはがし
物を手に取ると
嬉しくて早く使いたくってドキドキした。

説明書を読んで
使い方を確認しながら
1つ1つ準備を進めていく。
2時間かけてゆっくりと抽出される
エチオピア アリーチャの
水出しコーヒーは格別に美味しい。

大人になって
自分の欲しいものは
自分の好きなタイミングで
手に入れようと思えば
ある程度は手に入れられるようになった。

それは当たり前の事なのだけれど

それでも
こんなに心が踊るのは
やっぱりコーヒーが
自分にとって"特別"だからだ。

大人になってもドキドキしよう。
何歳になったって
新しい出来事にワクワクしよう。
そう語りかけてくれるのは
いつもそばにあるコーヒー。