ふと何気ない会話の中で
お客様から

「毎日コーヒー飲みますか?」

との言葉。

一瞬、不意をつかれた感じになったが
もちろん毎日飲むので
それを伝えると、
ものすごく驚かれたご様子。

「ええっ?!毎日飲むんですかっ?!」

そのことに驚きながらもそこから、
そのお客様のこれまでの
コーヒーとの付き合い方を伺いつつ、
お互いのギャップを埋めていく会話。

お客様のコーヒーに対するイメージ、
僕がなぜ毎日飲む様になったか、
コーヒーの成分や効能の話、
メリットとデメリット、
コーヒーにまつわる歴史の話、
コーヒーとの付き合い方の話、
などなど話しながら、
むしろ毎日飲みましょうと
お伝えしてお帰りに。

それからその日は
ぱたぱたとあれやこれやしながら
営業は終了。

1人になってから色々思い返していて、
そういえば僕が毎日
コーヒーを飲む様になったのは
いつからだったかなと考える。

ハッキリといついつから
ということはわからないけれども、
いつからかコーヒーを飲むことが
日常になり、
そのことに何の違和感もなく
今に至っているのだが、
もちろん
そうじゃない人もいる。

むしろ、
美味しいコーヒーを
日常的に飲む
という事が
非日常的、
という人の方が
まだまだ多いのだ。

コーヒーに対する
イメージのギャップがあると
なんであんなものを
毎日飲めるのか信じられない
となる。

日常の中で
日常にずっぷり顔をうずめてしまうと、
ふとその日常が
当たり前だと錯覚してしまい
周りが見えなくなってしまいがち。

自分の当たり前は
他人の当たり前ではない
ことの方が圧倒的に多い。

言葉もそうだ。

自分が何の気なく発した言葉が
他の人にとって
かけがえのない
大切な言葉になることもあれば
とことん深く
傷つけてしまうこともある。

自分の当たり前に捉われていると
気付かないし気付けない。

僕がコーヒーを伝える時、
押しつけになっていないだろうか。
そっと寄り添えているだろうか。

改めて襟を正して
コーヒーを淹れていこう。

そんなことを

「毎日コーヒー飲みますか?」

というステキな言葉から考えていた。