かつて、
美味しいコーヒーに出会って
初めてコーヒーが
美味しいと知った。

コーヒーが美味しいと知ったら
また飲みたいと思って
コーヒーには
色んな種類があることを知った。

色んな種類を飲みあさっていると、
自分でも淹れられるんだと知った。

自分で淹れていると、
なぜこうなるなぜこうなる
何故なぜ何故が沢山出てきて
コーヒー屋さんに色々聞きに行ったり
本やネットで調べる様になった。

そのうち仲良くなってきて
焙煎も自分で出来ると知った。

焙煎をしていると、
またびっくりする量の
何故なぜが出てきて
また調べたり聞いたりしていた。

コーヒーを調べていると
焙煎前の生豆のことも
自然と知っていき、
色んな国の色んな農園で
色んな精製方法が
あることを知った。

そのうちタイミング良く
コーヒーをお客様に提供する様になり、
飲む側だけではなく
飲まれる側にもなっていた。

もっともっと美味しいコーヒーを
お客様にお出ししたいと思い、
伝え方を学んだり考えたり、
幅広くコーヒーの知識を蓄えていった。

幅広くコーヒーを学んでいくと
コーヒーに合わせる
パンや焼き菓子、
チョコレートなどのことも
知っていく様になった。

コーヒーという飲みものの
歴史を知っていくと、
紅茶やお茶やお酒の歴史にも
自然とぶつかり、
それらの知識もついていった。

そうなってくると
飲食全般に興味が出てくるし
それらが作られる背景や
製造業にも興味が出てきて
まだまだ知りたいことだらけ。
身に付けたいことだらけ。

美味しいコーヒーと出会って
ずっと
美味しいコーヒーを
飲みたいなあと
ぼんやり考えて
突き詰めていったら
自然と色んなものが付いてきた。

1つの事を
トコトン突き詰めていくと
気付くと自然と色んなことを
知っている様になると思う。

それも
美味しいコーヒーと
出会ったから始まった。

そのことを
ずっと忘れずいたいし、
同じ様に誰かに
コーヒーから始めてもらいたい
という気持ちで
コーヒーを創り続けている。