コーヒーを淹れる時の
【間】(ま)

この、間、を
大切にしているかどうかは
淹れる人を見ていると
結構すぐにわかる。

湯を粉に注いで、
止めて、
また注ぐ時の
インターバルの間隔は
コーヒーの味に直結する。

コーヒーを淹れるまでの過程において
一つ一つの所作に気を配り
観ているお客様に
ワクワクしてもらえる様な
「間」を要所要所で作る。

コーヒーを淹れて飲んでいる時の
会話の「間」も
ある程度早い段階で内容を汲み取り
会話のゴールに向かって
組立てている話し手が
気持ち良く進める様な
キャッチボールの「間」を意識する。

LCRでは特にお客様との距離が近いので
この「間」に思いやりがあるか無いかが
顕著に表れやすい。

ただ、この「間」のニュアンスは
感覚的な部分も大いにあるので、
とにかく何度も何度も
経験を重ねていくしかないとも思う。

店にわざわざ足を運んで頂いて
バリスタが淹れる1杯のコーヒーを
美味しく飲んで頂く為には、
コーヒーの液体のクオリティーは当然の事、
その液体を作り出すまでの過程にも
最大限に気を配る必要がある。

だから店に来て頂く価値が生まれる。

間、を大事にして
明日も明後日もこれからも
美味しいコーヒーを
つくっていきたい。