心頭滅却しても
涼しくならない日が続く。

そんな中、
毎日コーヒーを
煎ったり淹れたりしているが、
ふと先日自分が淹れたコーヒーが
手前味噌だが、
心頭滅却するぐらい美味しかった。

本当に何気なく
いつものレシピで
いつもの様に淹れて
いつもの様に飲んだコーヒー。

本当に美味しかったので、
みんなにも飲んでもらおうと
もう1度淹れてみて飲んでみると
また味が微妙に
変わってしまったりするのは
コーヒーあるある。

厳密に言うと、
コーヒー豆の1粒1粒の大きさと形は違い、
密度も異なるので、
1粒1粒の焙煎度合も微妙に違う。
ということは味も違う。

その異なるものの異なるレンジを
いかに狭めていくかを日々追求しているし、
1杯1杯異なるもの、という前提で、
1杯1杯安定した美味しいコーヒーを
再現していくことがプロの仕事。

でも、
あの1杯は本当に美味しかった。

何気ない1杯。

僕は
いつものレシピで
いつもの様に淹れて
いつもの様に飲んだコーヒーを
最高に美味しいと
お客様に感じてもらいたい。

その為に
日々、
1g
1℃
1秒を正確に追求して、
徹底した1杯を
作り続けているし
試し続けている。

何気ない1杯。

心頭滅却して淹れた1杯を
心頭滅却するぐらい美味しくなる様に
毎日トコトン煎って淹れてしていこう。

※心頭滅却…心を無にすること。