お母さんに作ってもらった
オムライスが好き、って
結構な頻度で聞く気がする。

オムライスの部分は
人によって
カレーになったり
肉じゃがになったり
それこそ人それぞれだけど、

「母の味」

を好む人は多い。

母の味、
が、
おいしい、
というのは
もちろんお母さんが
おいしく調理をしていることは
前提だけれど、
料理の内容よりも

「誰が作っているものか」

という部分に
味覚の要素が依っていて、
母の味と聞くたびに
特別な感覚が呼び起こされる。

僕たちは、様々な方法で

「誰が作っているコーヒーか」

をお客様に伝えようとしている。

美味しいコーヒーは
世の中にごまんとあって、
お客様も
どれを選んだら良いのか
何から始めたら良いのか
わからなくなってきている時代。

選び方は人それぞれで良いと思うし
どれも間違いじゃないと思う。

その中で、

「誰が淹れているか」

で選んでみても
良いんじゃないかなと思う。

誰が、
いつ、
どこで、
どんな想いで、
その1杯のコーヒーを
淹れたのか。

それがお客様に伝われば
またいつものコーヒーの
感じ方が変わるんじゃないか
と思っている。

母の味、
という文化的欲求
とは少し違うにしても
またあの人が淹れたコーヒーが
飲みたいな、
と思ってもらえるように
毎日誠意を持って
営業していきたい。