結構聞かれる質問のひとつ、
“ローリング使うと焙煎って簡単になるんですか?”

これは、半分そうで、半分はそうとも言えないというのが
答えだと思っています。

LiLo Coffee Factoryで使用している
Loring Falcon S15は、内部循環式完全熱風焙煎機。

コンベクションオーブンをイメージすると
少しわかりやすくなるとは思いますが、
とにかく豆内部に熱が均等に行き渡りやすいので
焙煎ムラや生焼けを起こしにくい焙煎機です。

極端な浅煎りをしても、しっかりと豆が
ディベロップメントされます。
同じ焙煎を他の焙煎機で行うと
完全に生になる焙煎でもです。

そういう意味では、焙煎ミスは少なくなるので
その点だけで言うと簡単になると言えばそうなのですが、
再現性を維持しようと思うと、そう簡単ではありません。

豆温度や排気温度、燃焼温度、それぞれの温度が
かなり正確に細かく目視される様になるのと、
機密性の高過ぎるシリンダーにより、
焙煎豆が発する音を聴き取ることが出来ません。

データが細かく正確にわかる様になることで、
より細心の注意を払わなければ焙煎出来ないんですね。

そういう意味では、難しくなっているとも言えます。

ただ、より品質が向上するのは間違いない焙煎機
というのは確信しています。

日々、良いコーヒーをご提案すべく焙煎を重ねています。