コーヒーのことを知ってくると、
コーヒーの味わいを調整出来る様になってきます。

もちろんその豆が持っているポテンシャル以上のことは
出来ませんが、その範囲内で
“ちょっと甘みを強くしてみよう”とか
“ちょっと濃度を薄めにしてスッキリさせてみよう”とか
出来る様になってきます。

それは抽出においても焙煎においても同じで
知識が増えて技術が身に付いていけば、
そのレパートリーは増えるし幅が広がっていきます。

自分の意思がその一杯のコーヒーに
込めやすくなっていきます。

だから僕は誰かに淹れてもらった一杯に込められた思いを
じっくりじっくり考えたりします。

豆の状態や淹れ方、人、環境、時間、空間、
あらゆる情報をパズルの様に組み合わせて
“こういう意図で淹れてくれたんだろうな”
と考えています。その過程が好きです。

それが身近なスタッフなら答えあわせをしたりもします。

“その一杯に意図を込められる”ということは、
スペシャルティーコーヒーならではの
特権だと思っています。