焙煎は、基本的には急に極端な変化を豆に与えると
十分に成分変化が行われないと考えている。

イメージは、豆をびっくりさせても
そのびっくりで動きが止まってしまう感じ。

急に火力を上げたり、急に排気を切ったりなどなど。

仕上がったコーヒーのアプローチを振り返り
良かったもの、もっと良くなるものを分けていくと、
自然な変化を与えている方が
パフォーマンスが良いケースが多い。

もちろん例外こそあるが、
その例外にフォーカスをあてると
奇抜なことをしてしまいがちで
結果的にうまくいかない時期が続く。

いつの間にか変わっていたね、
と豆に気付かせない様な感覚で
アプローチを組み立てていくと
優しいコーヒーになる。

優しいとは、素直とも言う。

素直なコーヒーは、ポテンシャルが高ければ
ただそれだけで美味しいのだ。