[杜若]とは
青みのある鮮やかな紫色
美しい紫色の花を咲かせる杜若の花の色です。
6月の色に[杜若]を選んだ理由
夏の気配が近づいてくる初夏、6月。
空気が湿気を含み始めるこの時期に鮮やかな紫色の花を咲かせる、
美しい杜若を今月の色に選びました。
焙煎士ケイタ、[杜若]からブレンドを作る
〜しっとりとフルーティな深煎りブレンドに〜
焙煎士のケイタは、梅雨の雨に美しく潤う杜若の花を表現するために、
深みと果実感のある深煎りコーヒーが最適だと判断しました。
はじめに、リロコーヒーのラインナップの中から青や紫色の果実の味わいを持った豆を使用し、味わいのベースを組み上げます。
一つ目にピックアップしたのは深煎りのエチオピア コケ。
カシスやブラックベリーのシロップのような濃縮された甘酸っぱさが特徴のコーヒーです。
ここに中煎りのブラジル チェリーマッドネスを合わせます。
単体ではマンゴーのようなトロピカルな甘さのあるコーヒーですが、
エチオピアとブレンドすることで、みずみずしいブドウを思わせる味わいに。
エチオピアとブラジルの配分に注意しながらベストな割合に調整し、
フルーティなベースの味わいが完成しました。
〜同系統の豆のブレンドで複雑なフレーバーに〜
ベースの味わいをもとに 杜若色をより鮮やかに表現するため、熟成された甘みのあるコーヒーを組み合わせていきます。
ナチュラルという生産処理のコーヒーはインパクトのある甘みが特徴です。
今回のブレンドでは、個性の強いナチュラル系のコーヒーをバランスよくブレンドすることで、まとまりがありながら複雑性のある味わいを作ることが可能になります。
さまざまな組み合わせを試した結果、深煎りのチャイナと浅煎りのコロンビアを加えた4種の最適なブレンド比率を編み出しました。
チャイナとコロンビアはともに、リロコーヒーのラインナップの中でもトップクラスに個性の強いフレーバーを持ったコーヒーです。
それらをメインの味わいにするのではなく、少量ずつ加えることでブレンドのフルーティさに一気に深みが増し、
雨模様の6月を青紫に染める、美しい杜若色のブレンドが完成しました。
夏の訪れを前に少し一息。
中深煎りでしっとりと落ち着いた味わいの
KAKITSUBATA Blendを味わうひと時をお楽しみください。
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▼このブレンドに使用した豆