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メトロ、京阪電車、JRが交わる交通の要衝、京橋は梅田・なんばに次ぐ繁華街で、多くの飲食店が軒を連ねる。その中でも一際にぎやかな立ち呑み屋が「岡室酒店直売所」だ。朝の9時から深夜23時まで、客が一日中途絶えることのないこの店に何度も通ううちに、大阪人が大切にしている「くいだおれ」の姿が見えてきた。
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[うまい早い安い、うまい!]
瓶ビールケースが背丈ほどに積まれた店の入り口から中の様子をうかがうと、マスターが「アニキ、ここ入れるで!」とカウンターに呼び込んでくれる。奥に向かって細長くカウンターが伸びる店内。マスターが客の注文をぱっぱっと聞く後ろで、2、3人の店員さんたちが手際よくチューハイを作り、紅生姜天ぷらにおでんのだしを注ぎ、マグロのお造りを仕上げている。壁には、その時々で変わる赤短冊のお品書きがびっしり。
「どれも安くてうまいやろ?お品書きに書いていないものもあるし、メニューに無い料理を作ってもらうこともあるねん」と隣の常連さんが教えてくれた。客の希望に応えた結果、瓶ビールは3社以上が揃う。料理の破格の安さ、提供スピードの速さ、豊富過ぎる品数。どこをとっても「とにかくお客さんを喜ばせたい!」というマスターの温かいサービス精神が表れている。
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[店と客とでつくる居心地のよさ]
岡室酒店直売所が普通の居酒屋と異なるのは、常連客までサービス精神を持った人が多いことだ。新規客に冷たい態度を取るどころか、「自分の好きなこの店を楽しんでほしい!」と歓迎する。店の外で躊躇している人を見つけると「マスター!三人来ましたよ!どうぞ入って入って」と中に招き入れ、「おでんのコロ、食べたことある?鯨の脂肪。うまいよ。あの和歌の日本酒もおいしい。呑む?」と嬉しそうにご馳走してくれる。このお店に30年(!)通いながら「頻繁に来れてないし、僕は常連じゃないよ」と謙虚なお客さんも、「常連は絶対に偉そうにしたらあかん」と言う。彼らの口からよく聞くのが、店への愛と感謝だ。「美味しくて安くて、気軽に寄って楽しく話せる。いろんな世代の人と話せるのが楽しいね!こんな店は、東京にはもちろん大阪にもなかなかないよ!」
一見の客も常連客も関係なく、全員に対しておおらかなマスターと、店の雰囲気をパッと明るくするママ、テキパキ動く情に熱い店員さん。楽しいムードにお客さんも混ざって、一緒にこの空間を協力して楽しい時間にしようという一体感が、岡室酒店直売所には満ちている。
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[うまいもんを、仲間と一緒に]
僕のはたらくLiLo Coffee Roastersが9年前の創業当時から掲げる考え方は、
“Life is Short. Surround Yourself with Good People and Only Drink Good Coffee”
「 ええ仲間と美味いコーヒーがあれば、人生はもっと楽しくなるはず。」だ。
週に何回も来てくださる常連さんと、世界中から集まった様々な国の人たちが、同じ空間でおいしいコーヒーを楽しんでいる。おいしく楽しく食べて人生を楽しむ「大阪くいだおれ」の精神を体現した岡室酒店直売所を見習って、僕たちも、たくさんの仲間と繋がり人生が楽しくなる、おいしいコーヒーを届けていきたい。
「人を喜ばせたい!楽しくお腹いっぱいになってほしい!」という気質が強い大阪人は、新鮮で良質な食材が手に入る環境を生かし、たくさんの「うまいもん」を生み出してきた。おせっかいなほどサービス精神に溢れた大阪では、初来店の客にも親しげに話をして馴染み客のように扱ってくれる店も多い。食を楽しむ「くいだおれ」の街は懐が深い!
ここからは焙煎士 中村圭太の腕の見せ所!「くいだおれ」からわかる大阪人のサービス精神と味へのこだわりをもとに、ブレンドの味わいを構築していく。
①「人を楽しく、お腹いっぱいにしたい」サービス精神
②素材の味わいを大事にする
③玄人好みよりも多くの人の舌に合う「うまいもん」を生み出す
④食べる側と提供する側が互いに相手との間柄・関係性を大事にする
単体では味わいの特徴がはっきり異なる3種類のコーヒーをベストな配合でブレンドし一緒に焙煎することで、まるでだしの効いたうどんのように誰が食べてもうまいと思える、 まったりとした王道の美味しさに仕上げた。