大阪のうまい酒、くらわんか!
-山野酒造 山野久幸さん-

 

ある日、近所の酒屋さんで「HIRAKATA SAKE」「くらわんか」と記されたシンプルなラベルの日本酒が目にとまり買ってみた。ラベルの裏には「交野市 山野酒造」の文字。大阪市と京都を結ぶのどかな枚方・交野エリアで、地酒が造られているとは知らなかった!

瓶を振ると乳白色に濁るくらわんか酒は、微かに発泡性があり、完熟したメロンのようにとろりと優しい甘酸っぱさ。こんなにフルーティな日本酒は初めてでびっくり!代表の山野久幸さんにお話を聞かせていただくため、京阪電車を乗り継ぎ山野酒造を訪ねた。

 

 _______

[地の米で地の酒を]

山野酒造は大阪北東部、淀川と山々に囲まれた自然豊かな北河内エリアで、江戸末期から続く歴史ある酒蔵だ。メイン銘柄の「片野桜」のほか、交野市の市民大学や寝屋川市の老舗酒屋と協力し北河内に根差した地酒造りを精力的に行っている。山野さんは「時代には逆行しているかもしれませんけど、私たちが造る酒は、できるだけ余計な手を加えないものが多いですねぇ。」と、日本酒本来の旨みやフレッシュさを生かした製法へのこだわりを語ってくれた。

山野さん、僕が飲んで驚いたくらわんか酒について教えていただけますか?「『くらわんか』というのは枚方のシンボル的なもので、これを現代に復活させようという話になったんです。」枚方のシンボル?そもそもくらわんかって一体何だろう?

 

 

 _______

[枚方で紡がれるくらわんか精神]

「くらわんか」は「食べてみろ!」という意図を込めた河内弁だ。江戸時代、「天下の台所」大坂は全国から物資が集まる商業の中心だった。文化・手工業が盛んな京都とは街道で結ばれ、たくさんの人が往来した。京都と大坂の中間に位置する枚方には旅籠(旅館)や茶屋(飲食店)などが集まり、旅人が疲れを癒す宿場町として賑わった。

三十石船という客船が京都の伏見から大坂まで淀川を上下するようになると、枚方にやってくる三十石船の客に地元民が小舟で近づき「餅くらわんか!鮨くらわんか!酒のまんかい!」と乱暴な言葉で食べ物や酒を売り始めた。これが後に「くらわんか舟」と呼ばれ、枚方の名物となった。

初対面のお客さんにやりすぎなくらい強い押しで売るくらわんか舟の話を聞いて最初はギョッとした。でも、これは相手との距離をグッと縮めるのが好きな大阪人ならではの歓迎の仕方、商売のやり方なのかもしれない。そういえばあのくらわんか酒も酒屋のおっちゃんに「これ間違いないから絶対飲んでみた方がいいで!」と自信満々に言われて、つい買ってしまったんだった!

 

 _______

[前のめりに伝える]

 

枚方・交野で長い歴史を歩んできた山野酒造が「くらわんか」精神を象徴するお酒を復活させたことは、とても意義深い。「当時の造り方に思いを馳せて、全て地元枚方の農家さんが育てた、ご飯として食べられるヒノヒカリで造っています。現在では珍しい酵母を使いうすにごりという仕上げにすることで、洗練された綺麗な酒ではなく、親しみやすい甘さとワインのような酸のある味わいになりました。」

現代の大阪には関西国際空港という、世界と日本各地をつなぐ大きな玄関口がある。大阪・ミナミといえば、ホテルや飲食店、娯楽施設が街にひしめいているさまは、まるで現代版の宿場町のようだ。LiLo Coffee Roastersにも、世界中のお客さんがコーヒーを楽しみに足を運んでくれる。僕たちも大阪のコーヒーロースターとして、くらわんか舟の売り子のようにコーヒーの楽しさを前のめりに伝えていこう。これを読んでいるあなたも、隣の人と大阪ブレンドを一緒に楽しんで、輪を拡げてもらえると嬉しいな。



 

 

 


 

大阪ブレンド(くらわんか)ができるまで

 ■ 荒っぽいのに人気?大阪流のおもてなし

江戸時代、京都〜大坂間を移動する人の多くが一休みする宿場町の枚方には、淀川を下ってくる客船に、手製の鮨や餅、酒を小舟から売りこむ「くらわんか舟」がいた。「めしくらわんか!酒のまんかい!」「ワレはどうじゃい、銭ないんけ!」と河内弁の強い売り文句で客の注目を集め、川上での飲み食いを楽しませた。地元の品物を自信満々に売り込む、大阪らしい押しの強いおもてなしだ。

 

■「くらわんか」から心を掴むブレンドコーヒーをつくる

ここからは焙煎士 中村圭太の腕の見せ所!「くらわんか」からわかる大阪人の前のめりな商売・おもてなしをもとに、ブレンドの味わいを構築していく。

 

 

①遠慮しない。とにかく積極的

②びっくりするほど威勢がいい

③人の注意を引く機転

④ローカルの個性に誇りを持ち、それをいかす




全く異なる焙煎度にローストした、個性を放つ3種の豆を、それぞれの特性を熟知した配合バランスでブレンド。ガツンと力強く、攻撃的になってしまいそうなフレーバーも魅力の一つに、美味しく仕上げた。カップの中から「珈琲くらわんか〜!」と元気な声が聞こえてきそうな元気な味わい。

 

 

 

Regular
¥1,000
Sale
¥1,000
Regular
Sold Out
Unit Price
per 
Tax included.

Type: 5 Drip Bags

SKU
Only -12 left!

Email me when this is available