「お笑いのまち」を支える
-楽屋A 加藤進之介さん-

 

休日の朝、コーヒーを淹れ終わってテレビを点けると、芸人さんが大阪のバーでロケをしている様子が流れてきた。なになに、お笑い好きのためのバー?お笑い芸人はタダ同然で何杯でも飲める? 一風変わったバー「舞台袖」は、なんとLiLo Coffee Roastersから徒歩5分の近さ。しかも店主の加藤さんは僕と同じ大学の先輩だった。加藤さんを突撃取材すると、「お笑いのまち大阪」を支える人たちの熱い奮闘を聞くことができた。

 

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[お笑いのためバーを始める]

加藤進之介さんは、かつて芸人を志し、大学卒業を先延ばしにしてまで芸人養成所で切磋琢磨した経歴を持つ、まっすぐなお笑い愛を持った人だ。企業に就職した後もお笑いに携わる気持ちを温めていた加藤さん。脱サラし最初に作ったのは、僕がテレビで見て驚いたバー「舞台袖」だった。「舞台袖」ではお笑いライブが開かれ、ライブ後観客が飲み食いした売上の一部が芸人の報酬になる。「以前からお笑い好きが語り合う場を作りたいと思っていましたし、なにより芸人が食べていけるようにしたかったんです。」加藤さんは2022年にライブハウス「楽屋A」を開き、学生や社会人などのアマチュア芸人や、大手事務所に所属せず孤軍奮闘する実力派芸人たちの力になろうと、様々なライブ企画を生み出している。

「楽屋A」にて。加藤さんは、多忙なスケジュールの合間を縫って快くインタビューに対応して下さった。

 

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[大阪から芸人が消える?]

加藤さんが活動の地を大阪にこだわったのは、地元大阪が「オモロなくなるのが嫌やった」からだと言う。大阪がオモロなくなる?どういうことだろう。「現在お笑いの本場は、大阪ではなく東京なんです。芸能事務所や劇場、企画されるライブ数…あらゆる面で圧倒的な差があり、大阪の芸人がチャンスを求めて東京に出ていく流れが止まりません。僕は、大阪でお笑いが盛り上がっていてほしいんです。」お笑いといえば大阪!と思い込んでいたけれど、実際は厳しい状況だったんだ。

 

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[笑いであふれる街になるまで]

「目標は、大阪で多くのお笑いライブが開催されることです。人材が大阪に集まるためには、お笑いライブハウスが大阪で成立するビジネスだと僕が実証する必要があります。状況は厳しいですが、苦境に立ち向かう方がオモロいからと、芸を磨きつつライブハウスの運営を手伝ってくれる芸人もいるんです。」

 

好きなお笑いを通して大阪を盛り上げようと情熱を注ぐ加藤さんの話に、リロコーヒーと似た想いを感じて胸が熱くなった。美味しいコーヒーで癒されてほしいところだけど、加藤さんはコーヒーをあまり飲まないらしい。残念!それでも、大阪をオモロくする仲間として、いつか一緒に楽しいことを企画できたらいいな。

 

 

 


 

大阪ブレンド(お笑い)ができるまで 

■ 受け継がれる お笑い遺伝子

各地から人が往来する商いのまちとして発展した大阪は、江戸時代には「天下の台所」と呼ばれていたほど。商人が初対面の相手と交渉を進めるには、喋る中で相手との距離を縮めるのが鉄則だ。シビアな交渉を円滑に進めるためには会話に笑いを織り交ぜることが重要だったんだ。日常会話の中にも笑いやオチを求めてしまう大阪人の性は、時代を超えて脈々と受け継がれている。

 

「大阪のお笑い」から おもろいブレンドコーヒーをつくる

ここからは焙煎士 中村圭太の腕の見せ所!大阪のお笑い文化をあらわすキーワードから、ブレンドの味わいを構築していく。

 

①重々しくなく、エネルギッシュ

②大阪はいろんな人が往来する開放的な都市

③攻撃的な笑いではなく、相手との距離を縮めるための笑い

④「けったい」より「おもろい」

 

圭太は優しい甘みのエチオピアと柔らかな印象のコロンビアをベースに、個性的なウガンダを絶妙な塩梅で合わせることで、一口目にパッと明るいフレーバーが広がる面白い味わいに仕上げた。

 

最初はちょっと個性的、後味はあたたかく安心感のある「お笑いブレンド」。

自然と頬が緩んで 大阪商人のように商談もうまくいくはず!

 

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Type: 5 Drip Bags

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