雨が持つイメージって面白くて、人によって全然違う様に見えて共通点があったり、かと思えば完全に相反していたりするのが僕の印象。雨の音のイメージは、軽快で明るくポップだったりする。でも、雨に抱く色のイメージは、青や紫で、コーヒーの味わいで表現すると比較的落ち着いた印象なんです。この音と色で真逆とも言える味わいを一つのブレンドで表現することが、今回の僕のミッションでした。
今年のテーマは「五感で味わう季節の珈琲」なので、音を引き立てる為の色がある。まずこのブレンドで飛び込んでくるのは水彩カードの色による目からの印象で、その落ち着いた紫のイメージを踏襲しつつも、相反する躍動感やポップな味わいに仕上げました。想像よりも遥かに暗く、同時に明るいコーヒーです。
味わいのギャップを探す楽しさと、なるほどねと納得出来る安心感。1杯のコーヒーを楽しむ時間が人によって違うように、その1杯で楽しめる味の幅もまた人それぞれ。たっぷりとその幅に余裕を持たせたつくりになっています。スペシャルティコーヒーブレンドならではの複雑な味わい。きっと飲む人によって感じる味も全く違うし、好き嫌いも違うんじゃないかな。ただ、どんなプロセスであれ、最後は納得出来ちゃうような、そんな一杯です。
6月もシーズナルブレンドを楽しんでください。
【2026/06/29】COLOMBIA El Origen Pink Bourbon Thermal Shock Washed
デイビッドさんとは2022年のカッピングで初めて出会いました。それ以来、毎年彼のコーヒーを買い続けています。いつもユニークで、かつ品質が高く、これからも継続して買い続けたい生産者のひとりです。来日した際には必ずお店にも足を運んでくださる、とても律儀な方でもあります。
【2026/05/22】COSTA RICA Don Sabino Natural
元々ウォッシュトをメインとして作っていた農園ですが、次第にハニーをメインで作る様になり、現在はナチュラルが95%を占めているそうです。非常に繊細な生豆の管理や設備が必要なウォッシュトから精製のキャリアを積んでいることで、徹底した管理のもと綺麗さと甘さのバランスに優れたナチュラルが生まれています。
【2026/06/15】KENYA Kangocho Natural
このケニア カンゴチョ ナチュラルは、その基準をクリアしている豆。
深煎りだけれどもしっかりと酸が残っていてフルーティー。フルーティーだけれどもコクがあり、甘さもしっかりと乗っかっている飲み心地が良いコーヒー。
【2026/06/08】COLOMBIA El Diviso Typica Mejorado Fermented Washed
エルディヴィソの豆は昨年も購入しており、本当に素晴らしいフレーバーのコーヒーを作り出してくれます。ティピカメホラードは、ここ数年よく見かける品種ですが、とてもユニークで複雑性の高いフレーバーになることが多い印象。味わいに層があり、飲み進めるといろんな表情を見せてくれるのが面白いコーヒー。
【2026/06/01】Seasonal Blend 2026 June | Kagome Blend (籠目)
シーズナルブレンドで梅雨を表現したブレンドです。季節の繋ぎ目として梅雨は大切な存在。籠目があるからカラッと明るい夏が来る。そんな梅雨をしとしとと感じられるようなブレンドです。ぜひご堪能くださいませ。
【2026/05/25】COLOMBIA El Paraiso Double Anaerobic Washed Lychee Peach
非常に面白い豆だった。
生豆の香り自体は、それほど特筆すべき香りがあるわけではなくごくごく綺麗な生豆という印象。焼き心地も綺麗に爆ぜるし、ウォッシュトを焼いているような爽快感もある。
ただ、液体にした瞬間にそのポテンシャルは開放されてとんでもないインパクトがあるコーヒーになるのである。