雨が持つイメージって面白くて、人によって全然違う様に見えて共通点があったり、かと思えば完全に相反していたりするのが僕の印象。雨の音のイメージは、軽快で明るくポップだったりする。でも、雨に抱く色のイメージは、青や紫で、コーヒーの味わいで表現すると比較的落ち着いた印象なんです。この音と色で真逆とも言える味わいを一つのブレンドで表現することが、今回の僕のミッションでした。
今年のテーマは「五感で味わう季節の珈琲」なので、音を引き立てる為の色がある。まずこのブレンドで飛び込んでくるのは水彩カードの色による目からの印象で、その落ち着いた紫のイメージを踏襲しつつも、相反する躍動感やポップな味わいに仕上げました。想像よりも遥かに暗く、同時に明るいコーヒーです。
味わいのギャップを探す楽しさと、なるほどねと納得出来る安心感。1杯のコーヒーを楽しむ時間が人によって違うように、その1杯で楽しめる味の幅もまた人それぞれ。たっぷりとその幅に余裕を持たせたつくりになっています。スペシャルティコーヒーブレンドならではの複雑な味わい。きっと飲む人によって感じる味も全く違うし、好き嫌いも違うんじゃないかな。ただ、どんなプロセスであれ、最後は納得出来ちゃうような、そんな一杯です。
6月もシーズナルブレンドを楽しんでください。
【2026/08/10】COLOMBIA San Rafael Watermelon Risaralda Pereira Yeast Fermentation Washed
とくち飲んで、たぶん驚きます。
コロンビアのサン・ラファエル「ウォーターメロン」。
名前は大げさじゃなくて、本当にスイカを思わせるみずみずしい甘さが口いっぱいに広がる豆です。秘密は製法。専用の酵母と、なんと本物のスイカを一緒に100時間ほど発酵させています。スイカからメロンのような甘さへ、最後はマンゴーやバナナの余韻がふわり。
IN THE COFFEE KYOTO GEISHA Blend 2026
香りの流れを、丁寧に整えていく。洗練された、美しい味の通り道。
IN THE COFFEE KYOTO の周年ブレンドは、そんなイメージで仕上げました。
照りつける太陽に、薄手のレースのカーテンを一枚添えるイメージ。光を落ち着かせることで、酸の奥にあった甘さが輪郭を持って立ち上がってきます。そこへケニアを合わせて、全体を一枚のシルクのようになめらかに。
LiLo COFFEE KISSA GEISHA BLEND 2026
じんわり広がる、懐かしいけれど新しい。ゆっくりと向き合いたくなる。
喫茶の周年ブレンドは、そんな一杯をイメージしてつくりました。
ポイントは、甘さの”位置”。飲み終わりがいちばん心地いい、そんなブレンドです。
【2026/07/13】LiLo Coffee Roasters GEISHA BLEND 2026
何層にも味が重なって、これまでの歩みそのものを感じられる。今年の周年ブレンドは、そんな想いでつくりました。
【2026/06/29】COLOMBIA El Origen Pink Bourbon Thermal Shock Washed
デイビッドさんとは2022年のカッピングで初めて出会いました。それ以来、毎年彼のコーヒーを買い続けています。いつもユニークで、かつ品質が高く、これからも継続して買い続けたい生産者のひとりです。来日した際には必ずお店にも足を運んでくださる、とても律儀な方でもあります。
【2026/05/22】COSTA RICA Don Sabino Natural
元々ウォッシュトをメインとして作っていた農園ですが、次第にハニーをメインで作る様になり、現在はナチュラルが95%を占めているそうです。非常に繊細な生豆の管理や設備が必要なウォッシュトから精製のキャリアを積んでいることで、徹底した管理のもと綺麗さと甘さのバランスに優れたナチュラルが生まれています。