
この豆でお伝えしたいことは2つ。
まず1つ目はマラカトゥーラという品種。とにかく大きい。マラゴジッペ種とカトゥーラ種の交配種で、マラゴジッペの大きさを完全に引き継いでいるお豆だ。コーヒー豆においては、大きいというのはとっても良いことが多くて、まず味が良い可能性がグンと高くなる。シンプルに味わいを構成する成分が多く生み出されていれば、豆は大きくなる傾向にあるのだ。
そして、焙煎においても、大きい豆ほどキチンとディベロップメントさせることで甘さとフレーバーが際立つ。ジューシーさも出る。ローリングは、焙煎機の特性上、フレーバーを引き出すのに長けている一方ジューシーさやコクやボディは出しづらい所があるが、こういった大きな豆はディベロップに時間をかけられるので、表現の幅も大きく出来る。マラカトゥーラは、マラゴジッペ寄りの遺伝傾向が強いと思っているので、大きな豆が多く、好きな品種のひとつです。
そして2つ目が、テロワールの話。ニカラグアの豆は、テロワール由来の独特の味わいが分かりやすい国のひとつだ。どの豆にも共通してアフターテイストにほんのりウリっぽいニュアンスがある。ただこの豆にはそのウリっぽさがほとんど感じられず、優しい甘さとクリーンカップが長く続く。
ハニープロセスの具合とマラカトゥーラの品種由来の味わいが見事にうまくマッチして、絶妙に良い品質に仕上がっています。
素敵な豆です。ぜひお楽しみください。
【2025/06/02】COLOMBIA Mazatlan Luz Helena Strawberry Infused Honey
わかりやすいインフューズドコーヒーも、紛れもなくコーヒー。っぷりとストロベリーを使っていて、果肉の甘みも感じられるかのような印象。
【2025/05/23】BRAZIL Ama Project Luiz Paulo & Sasa Sestic Geisha Carbonic Maceration Washed
ブラジルのゲイシャのイメージって、どんな印象があるでしょうか。
そもそもブラジルでゲイシャが栽培されていることが稀少なことでもあり、それだけで価値が高いのですが、ゲイシャの繊細で優美な味わいと、ブラジルの力強い重厚感が絶妙にバランスして、オンリーワンの香味を生み出しています。
【2025/05/12】【Seasonal Blend 2025.5】薫風南来ブレンド(くんぷうなんらい)
初夏の風、目を閉じて感じるのが好きで、河川敷や堤防に立って全身で浴びたい。
活き活きとした風、というのが自分にとって最もフィットする表現であり、それをコーヒーを飲みながら想うだけでイメージ出来るようにブレンドしました。
【2025/05/05】COSTA RICA Don Eli Milenio Natural
スペシャルティーコーヒーにおいて、品種を知るということは、更に楽しみ方を深くしていける、ということです。品種は、お肉で言うと部位みたいなものでしょうか。それくらい味わいに特徴が出るし、奥行きがあります。
この豆は、それをたっぷりと実感させてくれる豆。
【2025/04/28】ETHIOPIA Yirgacheffe Moplaco Heleanna Natural Special Fermentation
エレアナは、あまり特殊な精製を行わず、シンプルな精製で素材の味わいを存分に活かすことに注力するロットが多いです。そんな中、このロットは嫌気性発酵を取り入れている、エレアナとしては特に特別なロットになります。
【2024/04/22】MEXICO Santuario Criollo Orizaba Washed
このお豆は、比較的デイリーユースなランクでのご提供になりますが、珍しいことがたっぷり詰まった、面白さの極みと言えるお豆です。
僕が想像していた以上に反響が多く嬉しい限り。ぜひぜひ楽しんでください。