
この豆でお伝えしたいことは2つ。
まず1つ目はマラカトゥーラという品種。とにかく大きい。マラゴジッペ種とカトゥーラ種の交配種で、マラゴジッペの大きさを完全に引き継いでいるお豆だ。コーヒー豆においては、大きいというのはとっても良いことが多くて、まず味が良い可能性がグンと高くなる。シンプルに味わいを構成する成分が多く生み出されていれば、豆は大きくなる傾向にあるのだ。
そして、焙煎においても、大きい豆ほどキチンとディベロップメントさせることで甘さとフレーバーが際立つ。ジューシーさも出る。ローリングは、焙煎機の特性上、フレーバーを引き出すのに長けている一方ジューシーさやコクやボディは出しづらい所があるが、こういった大きな豆はディベロップに時間をかけられるので、表現の幅も大きく出来る。マラカトゥーラは、マラゴジッペ寄りの遺伝傾向が強いと思っているので、大きな豆が多く、好きな品種のひとつです。
そして2つ目が、テロワールの話。ニカラグアの豆は、テロワール由来の独特の味わいが分かりやすい国のひとつだ。どの豆にも共通してアフターテイストにほんのりウリっぽいニュアンスがある。ただこの豆にはそのウリっぽさがほとんど感じられず、優しい甘さとクリーンカップが長く続く。
ハニープロセスの具合とマラカトゥーラの品種由来の味わいが見事にうまくマッチして、絶妙に良い品質に仕上がっています。
素敵な豆です。ぜひお楽しみください。
【2025/03/17】GUATEMALA El Injerto I Yellow Nance Fully Washed
エルインヘルト農園のアギーレさんがLiLoに来店してくださったのは、もう8年前になります。非常に紳士な方で、スマートで物腰柔らかで、終始素晴らしく素敵な方だなという印象でした。
【2025/03/10】【Seasonal Blend 2025.3】Gyofu-Kaei Blend ~暁風花影~
ナチュラル2種ウォッシュト1種をブレンドしており、明るい酸も単調にならないような、層を感じていただくことをイメージしました。キュッとしたクランベリーの様な酸から熟したアメリカンチェリーの酸もふわりと。
【2025/03/03】COLOMBIA El Diviso Ombligon Fermented Natural
オンブリゴンとは、品種の名前。とにかくインパクト絶大で派手である。
【2025/02/25】NICARAGUA Cup of Excellence 2024 La Picona Honey
COEは年々どんどん素晴らしい豆が増えていってる印象があります。昨年、その期待感を最も強く感じた国の1つがニカラグアでした。
この豆を作っているオルガさんは、COEの常連入賞者で、過去には優勝経験も。今回テイスティングした時の印象も、「さすが」のひと言で唸り倒してしまいました。
【2025/02/17】GUATEMALA Finca La Labor Francisco Quezada Carbonic Maceration
サンプルをカッピングした時、弾けるフレーバーが凄まじく、衝撃を受けました。
カーボニックマセレーションは発酵感が強くなりがちですが、この豆からは繊細な口あたりとクリーンなアフターテイストが感じられました。 これは生産処理のプロセスを丁寧に行っているからこそ出せる味わいです。
絶対にLiLo Coffee Roastersで取り扱いたいと思い、迷わず「ある分、全量ください」と買い付けさせていただきました。
【2025/02/03】【Seasonal Blend 2025.2】Shinyo-Shunsai Blend ~新陽春彩~
寒い、日数が少ないからすぐ終わるなどなど、なんだかちょっと面白くない印象のワードが多い2月。
だからこそ、よりワクワクする様な、明日への希望になる様な、春が待ち遠しく感じられる様な、それこそ春の芽吹きを実感する様な、そんな味わいを表現したかった。