
雨が持つイメージって面白くて、人によって全然違う様に見えて共通点があったり、かと思えば完全に相反していたりするのが僕の印象。雨の音のイメージは、軽快で明るくポップだったりする。でも、雨に抱く色のイメージは、青や紫で、コーヒーの味わいで表現すると比較的落ち着いた印象なんです。この音と色で真逆とも言える味わいを一つのブレンドで表現することが、今回の僕のミッションでした。
今年のテーマは「五感で味わう季節の珈琲」なので、音を引き立てる為の色がある。まずこのブレンドで飛び込んでくるのは水彩カードの色による目からの印象で、その落ち着いた紫のイメージを踏襲しつつも、相反する躍動感やポップな味わいに仕上げました。想像よりも遥かに暗く、同時に明るいコーヒーです。
味わいのギャップを探す楽しさと、なるほどねと納得出来る安心感。1杯のコーヒーを楽しむ時間が人によって違うように、その1杯で楽しめる味の幅もまた人それぞれ。たっぷりとその幅に余裕を持たせたつくりになっています。スペシャルティコーヒーブレンドならではの複雑な味わい。きっと飲む人によって感じる味も全く違うし、好き嫌いも違うんじゃないかな。ただ、どんなプロセスであれ、最後は納得出来ちゃうような、そんな一杯です。
6月もシーズナルブレンドを楽しんでください。
【2025/08/18】LiLo Coffee Roasters 11th Anniversary GEISHA Blend
テーマは「かがやく2050年の大阪」。
ネオンの光が時にやさしく時にギラギラと街を照らし、多様な文化がカラフルに交差する。
そのイメージを、華やかな果実味と透明感ある質感で表現しています。
【2025/08/04】COLOMBIA El Paraiso Yeast Fermentation Thermal Shock Anaerobic Natural
僕たちはエルパライソの豆を買い続けていますが、ただ「派手なコーヒー」だから選んでいるのではなく、
この農園の“挑戦そのもの”を応援したいと思っているので、彼らの豆を取り扱い続けています。
【2025/07/28】YEMEN Ghalib Anaerobic Natural
イエメンのコーヒーには味だけでは語りきれない「尊さ」のようなものを感じます。雰囲気というか何というか。
年々流通量も増加傾向にはあり、継続して買い続けることが最も大切なことなんだと気付かせてくれる豆でもあります。
コーヒーの起源を、コーヒーの未来につなげるために。
LiLoが選び続けるこの一杯。あなたにもぜひ知ってほしい一杯です。
【2025/07/21】RWANDA "Best of Rwanda" Tropic Coffee Honey
このロットには、ルワンダの今とこれからの可能性が詰まっていると感じています。焙煎ではそのポテンシャルを最大限に発揮するよう、果実感と質感を丁寧に引き出しました。飲んだ瞬間のインパクトと、飲み終えたあとの余韻、両方を楽しんでほしいです。
【2025/07/14】RWANDA Shyira Washed
はじめてこの豆をカッピングした時のことを、今でも覚えています。山の朝の空気のような凛とした酸、光を透かすような果実味。
その美しさに惹かれて、僕たちは3年連続でこのシーラ・ウォッシングステーションの豆を買い続けています。
【2025/07/07】LiLo Coffee Kissa 7th Anniversary GEISHA Blend
阪の“ええやろ”を焙煎で描いた、ちょっとコテコテ、でも不思議と懐かしい
ナッツの香ばしさ、スパイスの輪郭、フルーツの余韻がまろやかにとろけあう、
リロならではのノスタルジック&カラフルブレンドです。