翠松冬韻

毎年1月になると、その1年のブレンド全体の流れを考えだす。2025年はどんな1年になるんだろう。いつからか、なるんだろう、ではなくて、こんな1年にしていきたいと考えるようになった。僕にとってのブレンドは、そんな気持ちの表れでもある。

今年は例年ほど寒さを感じていない。暖冬になってきているということがもちろん主軸ではあろうが、ある程度の寒さなら、その感度を左右するのは気持ちの差だと思っている。

なんだか寒さに芯が無いのだ。冬はトコトン寒く、夏はトコトン暑く、春と秋に風情を感じたいのが日本人。寒さに芯が無い冬なんてまっぴらである。

そんな冬にガッツリと力強い芯を入れ込めてやろうという気持ちを込めてこのブレンドをつくりました。ドシっと地面に根をおろし、その根があるからこそ遊べる松の木のごとく。ぜひ2025年の初めをこのブレンドで始めてみてください。