【Location】Yunnan Province
【Area】Nanling
【Elevation】 1800-2050m
【Varieties】 Catimor, Typica, Catuai, Pacas
【Processing】Natural, Double Fermentation
中国・雲南 飛鶏 双重日晒
【地域】雲南省
【エリア】南嶺
【標高】 1800-2050m
【品種】 カチモール・ティピカ・カトゥアイ・パカス
【生産処理】ナチュラル ダブルファーメンテーション (二次発酵)
美しいプーアル茶の畑が広がる、中国雲南省。
メコン川の源流が流れ出し、色とりどりの花が咲く。
まさに桃源郷のような、山奥の秘境でとれたコーヒーです。
近年、中国でもコーヒー市場価格の下落や環境負荷増大への懸念が高まっています。
そこでプーアル市、日本・中国の大学、企業で協働し、「南嶺」という標高2000m付近の地域を中心に、高品質でかつ環境負荷の小さい農業の実践を目指すプロジェクトが始まりました。
このコーヒーは、プーアル茶の製法からもヒントを得て、70種類以上もの実験ののちに完成させた「二次発酵」のナチュラルプロセスで精製されています。
ベリー系の酸味と、ブランデーのように重厚な香りが特徴です。
○乾燥 : 天日乾燥(アフリカンベッド)
○栽培 : 栽培期間中農薬化学肥料不使用、シェードグロウン
○梱包 : エコタクト+ 麻袋
経済発展著しい中国の中で、森林が多く残り、多くの人が自然を求め訪れる雲南省。
その中でもプーアル市は行政としても森林保全に努めようという方針で色々な施策を行なっています。
そんなプーアル市と日本の大学、インポーターである坂の途中が、環境保護のために国境を越えて産官学連携事業として何かできないかというところから始まりました。
当初からコーヒーを輸入しようという構想があったわけではありませんでしたが、大学の准教授であるスチンフ先生とその教え子、モンゴル雲南会の方々の協力で、現地でコーヒーの栽培と精製を行うゼブラコーヒーと出会いました。
話を聞く中で私たちの事業と親和性を感じ、今まで中国国内でほとんど消費されていたゼブラコーヒーの豆を日本へ輸入して販売することとなりました。
中国は国民の約9割を漢民族が占めていますが、雲南省のプーアル市は少数民族がたくさん住む地域。
そして国内のコーヒー生産量の9割以上が雲南省で作られていますが、そのほとんどはコモディティ(スペシャルティではないコーヒー)であり、大手コーヒーチェーンが買い取っています。
しかし、市場価格の影響をダイレクトに受けるため、アフリカや南米でコーヒーが豊作だった年は買取価格もガクッと落ち、必ずしも安定した収入とは言えません。
ゼブラコーヒーは、少数民族がプーアルという地に根差し、昔ながらの伝統的な生活を守るための手段として、スペシャルティコーヒーがあると考えています。
そしてそれが世界に認められ、安定した価格で取引されることを目指し、活動を行なっています。
コーヒーを栽培するのは、ゼブラコーヒーのソウさん。
コーヒーオタクと言っても過言ではない彼は、ゲイシャ、ブルボン、ティピカなど様々な品種を植えてみたり、それらを精製方法と組み合わせて年間70パターン以上の実験を重ね、どれが美味しいかを研究しています。
広大な敷地の中でも、ナンレイ山の1800m〜2050mのところに生えてる数少ないもの。
訪れてみると、そこには色とりどりの花が咲き、スモモの果物がなり、その間を鶏の原種が飛ぶ、まるで桃源郷のような場所でした。
この森を守りながら、美味しいコーヒーを作る彼らを応援したいという想いを込め、リロコーヒーでも取り扱いを決めました。
焙煎ポイント
良い意味でリロのラインナップで最も複雑性のある豆なので、それを消そうとするのではなく、最大限に良いカタチに引き出してあげる事を念頭に置くとうまくいく。